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研究内容


見えないものを見てやろう!!

 様々な物理・化学的な自然現象の謎に、機器制御、データ転送・ 解析などの情報科学を存分に生かした最先端計測技術で迫ります。現在は、大気化学や半導体製造プロセスに関係した分子の性質や、 免疫細胞の活動などを調べています



1.情報科学の理学研究への応用

当研究室では、もともと化学・物理に素養を持つ教官が教育・研究を担当しています。しかし、10年を超える研究室の歴史の中で、教官の情報科学における「経験値」も大幅に向上しました。この状況を受け、当研究室では「情報科学の理学研究への応用」をキーワードに教育・研究活動を進めています。現在は、計測プログラム開発および数値計算プログラム開発を武器に、様々な自然現象の謎を追っています。この研究戦略の具体的な適用先としては、以下の各テーマをご参照ください。



2.免疫細胞活動の観測・解析


好中球は白血球系の細胞の一つであり、異物の貪食能(異物を取り込み、処理する能力)を有し、生体防衛で重要な働きをします。現在は、好中球の貪食の観測システム(高速度カメラと光学顕微鏡を利用)の開発と得られたデータの解析に取り組んでいます。これまでの研究の歩みについては、こちらこちらを参考にしてください。



3.石鹸膜の薄膜化過程の観測


石鹸膜が超薄膜(0.1μ以下の厚み)となってゆく過程を、情報科学を背景とした最先端計測技術で調べています。具体的には、顕微鏡観測方法を工夫し、データ計測・記録ソフトウェアも自作して、市販品では実現できない計測を行なっています。理学的に重要で、しかも遊び心に溢れた研究を志向しています。



4.大気環境化学(大気反応中間体の検出と反応性の研究)


近年、地球温暖化やオゾン層の破壊などの地球的規模の環境破壊が問題となり、多くの注目を集めています。これらの環境破壊の原因やその機構を理解するには、それに関係する化学反応の理解が必要です。そこで、それら環境破壊に関係した化学反応をキャビティーリングダウン分光法やレーザー誘起蛍光法を用いて調べています。



5.ハロゲン分子の電子励起状態

分子の励起状態には,選択則等の制約により,基底状態の吸収や励起状態からの発光を測定する従来の一光子分光法では観測できない励起状態が数多く存在します。本研究では,段階的な多光子遷移を利用した光―光二重共鳴法を用いて,ヨウ素,臭素,塩素分子の未知の電子励起状態を調べています。



6.金属化合物の電子構造




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